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【ユニット・ウルスとは】 ゲルを中心に活動した2011年の回遊美術館の際に社会芸術の目指す概念とウルスの概念が合致するとし、安部大雅によりユニット名「ウルス」が提案された。ウルスとは現代のモンゴル語で国家のことだが、古語においては「人の渦」を意味し、国境を持たぬ人々の自立的な集合を指す概念である。モンゴロイドの移動の経緯を考えると、この精神は列島に定住した縄文人へと伝えられ現代の私たちの記憶の奥底にも宿っていることと思われてくる。自立独立し一定の信頼関係を保ち連合を成してきた歴史的傾向である。ユニット・ウルス(渦)は創造性の根源を考え分かちあい共に体験し、そして智慧を発信することをめざしている。大地を介して自然を目の前にし触れる人と人とのコミュニケーションを重要視する。  働きかけとしてのアートの手。それはそっと近寄り、背を押す力であり、障害を飛び越えていく力となる。人と人とは繋がり、渦を巻きながらエネルギーを増幅させる。社会へと働きかけアートの力を分かち合う。  現在 地域に根ざし農の創造性と芸術の創造性を重ねた活動を行っている。

【野良の藝術に至る経緯】 2002年吉田富久一の「社会芸術展 THE 市場」により、社会芸術は始まった。(発起当時社会芸術という概念構築を目的としてそのまま固有名詞とした。)初期には芸術の社会性をソーシャルキャピタルと捉え概念化する中で、いくつかの仕事を「自力更生車」と称するワゴンに積み、「メンコ屋六文堂」「Pizza Mobile」「七輪堂(台所車)」を仕立てて街に繰り出した。街の創造性とアートの創造性を重ねるねらいであった。  やがて炭焼きをはじめ、生きる基(もとい)としての農に着目。2011年にグループ名をウルスとし、最初に炭窯の作品を制作して以降、炭粘土による水の浄化機能を持つ作品や増えすぎる竹林の整備を兼ねた竹炭のオブジェや食物残渣等様々な廃棄物の炭作品を制作し、竹製のゲル(可動式住居)を各所に設え小屋会議を行う。2016年のTANBOプロジェクトではゲルの他、燻炭焼きを始めとして柳井嗣雄が中心となり、田んぼで20メートルの藁紙を漉いた。そして、農のあり方に現代社会が抱える問題を解決していく鍵が隠されていることを痛感する。それと同時に新潟や埼玉で土壌に有効なもみ殻野焼きや土器火鉢の制作を行う。その際のワークショップをも含め現場展として様々な企画を展開している。  2017年より有機農法を行うファーム・インさぎ山(さいたま市)に炭窯を設置し、次第に活動の輪を広げていく。さらに福島県の有機の里東和でのサジェッションとそこに息ずく里山の活力を体験することでいよいよ「野良の藝術」を開始した。  1万年以上もの間続いた縄文文化は「野良」という思想を後世に伝えている。  自然からの恵みを何ひとつ無駄にすることなく循環再生しながら自然の一部として生きる術を生み出し、無償の贈与としておもてなしと協働、助け合いを行う思考であり、かっては日本じゅうに存在し、今はその大方が失われた縄文思考をわたしたちは里山(=ふるさと)に、たどることができると考えている。  労働の概念が欧米とアジアで異なる。「野良」は労働の概念を伝える。野良の芸術のあるところでは人々が施す全ては自然と密着したものである。自然の一部として生きる術を編み出し良き生活をつくる創意工夫、自然の恩恵からよりすぐって整えていく術、その技そのものが芸術であり、野良であると考えている。

吉田 富久一

    1953  群馬県富岡市生れ

    1978  多摩美術大学大学院修了

            山岳地での生活経験を通し、自然(じねん)に在る絶対造形としての抽象を感受し制作活動を

                          開始した。芸術の根源に自然を置く。金子英彦氏より芸術の社会性への示唆を授かる。

    1981  第15 回現代日本美術展(東京都美術館、他)京都国立近代美術館賞

               1987  群馬県内にアートハウスを設立~2001 まで企画活動。

    1992  アートは楽しい(ハラ ミュージアム アーク/渋川市)

    1996  日本の現代美術 “自然̶素材と表象”(エルサレム・アーティストハウス,エンハーロット美術館)

    1998  第7 回ペーパーアートワークス国際ビエンナーレ “ペーパーアート7”

       (レオポルド= ホェーシ美術館/ドイツ)

         アートハウスの10 年展(ノイエス朝日、ペーパーテック1/前橋)

               1998「ようこそアートハウスへ」出版。

    1999  TOSA-TOSA’ 99(高知県立美術館)

               2000「群馬における戦後・前衛美術運動の軌跡と行方」執筆・出版。

    2002  プラザ・ギャラリー「社会芸術展“THE 市場”」企画に当たり “社会芸術” を設立。

                          “創造性の共有” を標榜してユニット活動を開始。

    2007  第1 回神戸ビエンナーレ2007(メリケン波止場/神戸市)

    2008〈THE PAPER〉展(ジェビエル美術館, ソンバウィ美術館/ソウル. 韓国)

               2011「自力更生車の旅」出版

    2012  社会芸術「ウルスの泉」(プラザ・ギャラリー & 野外展示場/調布市)

               2012「東西見聞録」出版

               2013「ウルスの泉」にまとめ出版

    2013  “もみ殻野焼き” と現代アート:現場展(川越の田圃/川越市)

    2015  ISTA ビエンナーレ(いりや画廊/上野)

    2020  「切り身になった今 」ISBN978-915790-45-4 を出版

      作品収蔵:

    京都国立近代美術館、群馬県立近代美術館、高崎市美術館、エン・ハロット美術館(ISL)、

    レオポルド・ホーチ美術館(DEU)、玉村町平和モニュメント(群馬県)、他

      *お問い合わせ:〒206-0033 多摩市落合2-7-1-205  携帯090-8301-5811

 炭窯には排煙口と焚き口が取り付けられる。窯の中で炭材(有機物)を焼くと、炭材を加熱すると分解が始まり、一旦着火すれば自らの発熱(400℃前後)で分解し続け、気化物質の木ガスを放出し、跡に非気化物質の炭を残す。収炭するには、この機に排煙口と焚き口を止めて完全密封し、冷却を待って収炭する。ところで、口止めせずに放置すれば、炭は燃焼(酸化)へと移行し、跡には非燃焼物の灰を残す。燃焼(酸化)熱は分解熱のおおよそ倍、それ以上の熱量を持ち、粘土焼成の可能な高温(800℃以上)が得られる。野焼きでの土器焼成は炭焼の応用として理解される。炭材の分解熱を利用して粘土中の結晶水をも分解し放出させ、引き続く燃焼で発する高熱を使って粘土分子が焼結に至るまで引っぱり、炭は完全に焼き切る。

 野焼きでの燻炭焼きもまた炭焼の原理の応用である。カプセル構造の籾殻はケイ素含有量が多く固い。籾山の中への空気の侵入を拒み、着火後に燃え上がることなく熱分解を先行させる。しかも大方の分解終了までその温度を保ち燃焼温度に至らない。燃焼の始まる直前に強制冷却して収炭する。

 非燃焼物である灰は各種ミネラルを含み、ともにケイ素を主成分に持つ大地を構成する。大地では水を得たバクテリアがはたらき、無機物から有機物が再生され、生命の基が宿る。組織されたあたらしい生命は、分解・燃焼して気化し放出した窒素、炭素、酸素、水素を大気から吸収(取り戻す)し、光エネルギーを受け成長する。土器ダクト制作を通して、循環・再生する原理が透視でき、環境への最小化(最適化)が図られる。

阿賀野RIVER龍神祭/新崎樽ばやし +生物の自然循環の時代へ
​円錐形布作品 吉田富久一「大地の鼓動」をこちらの

​ユーチューブからご覧になれます。

社会芸術/ユニット・ウルス
事務局
社会芸術 代表
​社会芸術寺山支所炭焼きの会事務局

吉田 富久一
よしだ ふくいち
 
Fukuichi YOSHIDA
planning team
広瀬川狼煙吉田パンフ/オモテ.jpeg
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あたらしい水/水を浄化する作品
蔵と現代美術展 2011年 川越 林家うなぎ店
龍神神輿/新潟 松浜地区 龍神祭2011  2013
「あたらしい水」は、炭で水の浄化する装置であり、役に立つ美術作品である。社会芸術は「資本を経済ではなく信頼に置き換え、創造性を共有する」。この提案は20世紀型の芸術思考(個性主義)の終焉の意味合いを強め、あらたな時代の概念とシステムへの再構築が求められることを示す。
スクリーンショット 2020-11-13 22.47.22.png

吉田富久一 1981年 造化 No.9 Artificial Flower No.7    

京都国立近代美術館所蔵  油彩画布・額   130.0×194.0 cm

第15回現代日本美術展(京都国立近代美術館賞作品) 

吉川 信雄
​映像


    吉川 信雄

よしかわ のぶお   

Yoshikawa NOBUO  

  planning team        

1948  群馬県高崎市生まれ
1975  セントマーチン美術学校(イギリス)、プリントワークショップ等で創作活動を行う。

1987  KAMAE EXHIBITION’(ロンドン)を企画・プロデュース。

1993  Bamboo City  Sumida Riverside Hall (Japan)「竹の都市展」企画展

2000  Korean Dajon Media Art 2000 (Japan side examination committee) 韓国太田市美術館(日本側審査委員)

2001  ARTEX LONNDON 2002 JAPAN 2001 PRIZE

2002  spin art Onahama (environmental art society) 環境芸術学会

2003  SJP Osaka International Exhibition 2004 

2005  Tokyo Medical and Dental University (Lecturer,)医療情報学

2005  SJP Exhibition 2005 EXPANDISH

2008  International Openair Expressions HIKI 2008 国際野外の表現展

2009  PHASE Art Exhibitions 東京銀座 ニューメルサ2F クリエーターズスペース

2009  Tokyo Medical and Dental University (Lecturer,)医療情報学

2010  セーデルテリア展 ストックホルム 9月

2011〜  ユニット・ウルスにて世界小屋会議を始める

2011『Issue immédiate』Galerie Medamothi , LausanneSwitzerland

           ギャラリー・メダモッティ、ローザンヌ スイス

2011  Aesthetically Impressive Art Exhibition of Korea &Japan

2013  UMETNOST VZHODA スロベニアレジデンス

 

「四っのイドラ動画」

この四っのイドラ動画は、(正二十面体)の持つ本質的な一面を動画として見ることができる。
つまり、(正二十面体)の「頂点」と「線形状」を同時に可視化し、長方形の頂点で体験するものである。

これらは長方形の表面の数値上のモデルをつかって記録したものであり、計画とは違う地点にバウンド

することによって見えない部分を見えるものへと移行させる寓意作品である。

長谷川千賀子

                          東京都生まれ

    1977 多摩美術大学彫刻科卒業

    1979 多摩美術大学大学院修了

                         同大学鋳造研究会で15年にわたりブロンズ鋳造作品を制作した

                         生命をテーマに焼き物、ガラス、石等幅広い素材を手がける。

                         新潟豊栄市や日本医科大学図書館等に彫刻作品を設置

                         日本とイタリア両国交流展「センツァフロンティエーレ展」17回を展開

                1998 世田谷平和美術展(世田谷美術館)にて「旧ユーゴスラビアの子供たちの絵画展」

                1999アウシュヴィッツにおける体験を描いたコシチェルニャークの作品展などの企画に携わる

                2005 第二回ヴァラナシシンポジウム2005 彫刻と詩(ヴァラナシ、インド RAM CHHATRAR 

                             NYAS基金)彫刻制作展示と詩の朗読の両方で参加

                2007 第16回ランドスケーププランナー(シンポジウム シュヴィーツ、ドイツ)

                2011~ やまんば企画室

                2014 ヴァラナシ/インド・RAM CHHATRAR NYAS基金instituteでのシンポジウム「ガンガ・ジャル」
                2019 大地と炭 個展 平成記念美術館ギャラリー 東京

                2020 遥かな生命の歌声 彫刻個展 ARTギャラリー HAFU 新潟

                社会芸術ユニット・ウルスの活動として炭窯を東京小野路の里山地区につくり、炭焼きアート、

               もみ殻野焼きアースワークなどを行ってきた/新潟での龍神祭、コスモ夢舞台、SMF回遊美術館に参加

 

                2011.12の蔵と現代美術展(川越)参加がきっかけとなり、トモコエハラダンスカンパニーで現代舞踊の

               ライブピアノを近年行っている。/日本美術家連盟会員/二科会会員 二科賞、竹の台賞、特選受賞

               彫刻作品個展20回/(東京、横浜、新潟、埼玉、千葉)/詩集「沈黙の内へ」

               随筆集「生まれた時」/ピアノ曲「海の呼吸」等の作曲

                 現在、もみ殻燻炭焼きの煙突のパーツを皆で粘土で造形し、焼成したものを積み上げての

   炭づくりに取り組んでいる。農をアートとしてとらえ、そこに科学の基を見出すことにコンセプト

   がある。生きるということと、大地を耕すことは長い年月にわたり一つに結びついていた。

    多年草で実を結ぶことの少なかった稲を注意深く観察し、何世代にもわたっての品種改良の科学

   が現在の稲に結びつく。もみ殻を炭化させることで土壌(田んぼ)の環境が整い、太陽の光と水で

   化学肥料を加えずとも稲は豊かに育つ。そこにある根源的な生命科学に目を向けたい。地球上にわ

   ずか0.03パーセントしか含まれない大切な炭素の循環とすべての生命の源である水の循環、土壌微

   生物や光合成の働きがそこにある。造形された煙突は農に役立つと共に、大地と人を結びつける塔

   として積まれ、科学芸術のめざす未来への道標のひとつとなろう。

社会芸術/ユニット・ウルス
 
 長谷川 千賀子

 はせがわ  ちかこ 

Chicako HASEGAWA 

  planning team     

  
2019 大地と炭 個展 平成記念美術館ギャラリー 東京
大地と炭チラシ.jpg
相模湖/2008/ガラス、パラボラアンテナ、炭への提案
金谷美術館/2013
断層ーそしてあたらしい水ー(動画)→
震災後の取材(福島)、造形による作品、
インスタレーション、ダンス、音楽。
原発の避難地域の地図は、
地球の子ども新聞No.132よりコラージュ。
​和紙造形

 柳井 嗣雄
​   やない つぐお

 
 Tsuguo YANAI

http://www.yaezakidokudami.com/yanai.html

1953 山口県萩市に生まれる

1977 創形美術学校版画科卒

1978-80 パリ留学「アトリエ17」にて、Stanley.W.Hayterに師事

 

個展(抜粋)

1980  ギャラリー21+葉、東京 (同’87、’89)

1991  紙の精神・物質の生命」 ギャラリーαm、東京

1992  調布画廊、東京 (同’94)

1993  ギャルリ クキ、パリ

1994「原形質」 玉屋画廊、東京

1998「遺物」 ギャラリー トモス+砂翁、東京’

1999「記憶とかたち」 ギャラリー ゴトウ、東京 (同‘01、’13)

2000「風化した世紀」 ギャラリースペース21、東京

2002「境界-関係の通路として」 山口県立萩美術館

2004「デリダのねぐら」 Shomeido Gallery、東京

2006  マキイマサルファインアーツ、東京

2010  銀座ギャラリー女子美、東京

2011  <創発>プロジェクト、PAS和紙アートスタジオ、埼玉 (同‘09、’10、‘11.’13)

2014 「Inside Out?」ストライプハウスギャラリー、東京

2014 「Dark Cloud」プラザギャラリー、東京

2015 「空洞」いりや画廊、東京

2016 「西の川から」ストライプハウスギャラリー、東京

2022 柳井嗣雄展「カタチの進化論」 ふじ・紙のミュージアム 静岡

 

グループ展(抜粋)

1982  所沢野外美術展(所沢航空記念公園、埼玉)

           日本国際美術展(東京都美術館・京都市美術館)-同’86’90佳作賞受賞

        日本現代版画展(サトリ ギャラリー、サンフランシスコ)

1985  現代日本美術展(東京都美術館・京都市美術館)― 同’94

      国展(東京都美術館・愛知県美術館・大阪市立美術館)― 野島賞受賞

   山口の現代美術Ⅲ(山口県立美術館)

1985-90 現代美術今立紙展(今立町、福井)―‘85‘87佳作賞.’86’89優秀賞、’90大賞受賞

1988  紙と現代美術(ニッコリ画廊、イタリア)

1990  第3回INO 紙のことば展(いの町紙の博物館、高知)

1991  イメージの境界(エスパースジャポン、パリ)

   立体の紙・身体の紙― Paper Work(神奈川県民ホール・ギャラリー、横浜)

1991-97 白州・夏フェスティバル(白州町、山梨)

1993  Conduction ブッチ モリス,大野一雄のための舞台美術(P3 art and enviroment、東京)

   現代日本の紙造形展(コート デ ネージ文化会館、モントリオール)

   第一回アジア・パシフィック・トリエンナーレ(クイーンズランド美術館、オーストラリア)

1994  現代日本の紙造形展(阿波和紙伝統産業会館、徳島)

1996  NATURE― 素材とイメージ(アーティスト ハウス+エン ハロット美術館、イスラエル)

1997  ぶどうの国 国際版画ビエンナーレ(山梨県立美術館)

1998  青の回廊(Bunkamura Gallery、東京)

1999  多摩川野外美術展(多摩川緑地福生南公園、東京)

     和紙のかたち(練馬区立美術館、東京)

2000  芸術の胎動(所沢市民文化センター、埼玉)

     国際ファイバーアート野外展(鴨川市- 戦場公園、千葉)

2002  紙のワンダーランド(群馬県立館林美術館)

2003  SOFA NEW YORK(Seventh Regiment Armory、アメリカ)

2004  Works on・Works of PAPER(Snyderman Gallery、アメリカ)

     Art & Exhibitions(フィラデルフィア国際空港、アメリカ)

2005  第5回 国際タペストリー アート トリエンナーレ(トゥルネー文化館、ベルギー)

2009  鎌倉巡空 (光則寺、神奈川)

2010  PaperWorks日本米国美術大学交流展(女子美ガレリアニケ、東京)

2011  国際ペーパーアート会議(国立国父記念館、台湾)

          Contemporary Art Now Kawagoe (アートギャラリー呼友館、川越)

2012  Wise コレクション展(HOOD美術館、アメリカ)

     第11回まつしろ現代美術フェスティバル(松代藩文武学校、長野)

     蔵と現代美術(川越市内の蔵、埼玉)

2013  第3回九条美術展(埼玉県立近代美術館)

           のちをみつめて–未来へ-(ノースギャラリー、埼玉)

2014  Paper Objects Festival (リガ、ラトビア)

2015  反転と回帰(カナダ大使館高円宮記念ギャラリー、東京)

2019  柳井嗣雄展「発掘」( 宇フォーラム美術館、東京都)

社会芸術企画「TANBOプロジェクト」藁紙制作

 かつて、藁を原料とするわら半紙というものがあった。教育現場などで盛んに使われたが、高度経済成長の果て木材パルプを原料とするより高品質な洋紙に追いやられ忘れ去られていった。藁の文化は稲作とともに開花し、わらじや注連縄など日本人の暮らしを陰で支えてきた。文化は効率化や機能性では測れない、何か現実とは別の可能性を秘めているはずだ。私はこの数年、飯能市の西川材(杉、檜)の樹皮から紙を作る活動をしている。林業という現実の営みの中から、あるいは廃棄される物の中から創造的なものを見いだすのはアートそのものだ。

 ここ見沼たんぼで再現される「フナノ」に感銘を受け、私たちは田圃の中で藁紙を作ることを試みようと思う。農とアートが連動していく何かが発見されることを期待して。

←チラシ画像をクリックしますと
柳井嗣雄 個展の詳細.pdfファイル
別ウインドウにて開きます。
安倍大雅

彫刻

  安部 大雅
​     あべ  ひろまさ

 
   Hiromasa Tayga ABE

http://impronto.net/

1974 東京に生まれる
1995 東洋美術学校卒業
1998 イタリア、カッラーラ美術アカデミー入学
1998 イタリア、ペアーノ財団国際彫刻コンクール入賞
1999 カッラーラ美術アカデミー、ビエンナーレ参加
2000 サルザーナ市にて彫刻4人展
2000 ペアーノ財団主催の彫刻展参加
2000 マッサ市において彫刻3人展
2000 ブッドゥーゾ市国際彫刻シンポジウム参加、3等賞
2000 テウラダ市国際彫刻シンポジウム参加
2001 第1回イタリア国立美術機関「STAGGIO STAGI」主催
    彫刻展参加・ピエトラサンタ市2002 ローマ三越にて
    彫刻2人展
2003 長野市にて「日本におけるイタリア展」参加
2004 セラヴェッツァ市、旧メディチ家別荘礼拝堂にて個展
2004 レバノン、ビブロス国際彫刻シンポジウム参加
2004 「宮崎空港展」参加
2004 銀座ギャラリーおかべにて個展
2004 いわき市ギャラリーアイにて個展
2004 銀座ギャラリーユニグラバスにて
     「草間やよい新作版画と近作展」参加
2005 仙台市ホテルメトロポリタンロビーにて個展
2005 岐阜県中津川市「石彫のつどい」参加
2006 いわき市ギャラリーアイにて彫刻10人展
2006 「宮崎空港展」参加
2006-12 新潟県阿賀町にて「里山アート展」参加
2007 京都市堺町画廊にて個展
2008 三島市yozgallery 箱根彫刻の森にて

     「彫刻家からの贈り物展」参加

2008 国際アートフェス 2008 in NUMATA 参加

2009 ホテル日航東京にて2人展

     「石と華の饗宴・瞬暦」

2009 銀座、美術家会館にて

     「日本美術家連盟新会員奨励展」参加

2009 「宮崎空港展」参加

2009 「横浜の森美術展3」参加

2009 「久留里現代アート展2」参加

2010 「彫刻家からの贈り物展」参加

2010  うらわ美術館にてグループ展

2010 「宮崎空港展」参加

2011 山口県美祢市にて「大理石アートフェスタ in 秋芳洞」

2011 函館市にて「レスキュー+アート・チャリティー展」

2011 東京都調布市にて「春の仙川アートフェア」

2011 新潟市にて「心意気アートフェスタ」

2011 千葉県市原市にて「薫風展Ⅱ」

2011 岐阜県郡上市にて「歌となる言葉とかたち展」

2011 いわき市ギャラリーアイ、東京ギャラリーマイにて日韓交流展

2011 下北沢アートスペースギャラリーにて「人間展」入賞

2011 埼玉県立近代美術館「回遊美術館」

2012 第7回板室温泉大黒屋公募展、入賞

2012 福岡ストリートキャンパス「Art Here」、大賞

2013 渋谷Bunkamura Gallery Box にて「彫刻家からの贈り物展」

2014 台東区いりや画廊にて個展

2015 表参道スパイラルにて「Conversations」展参加

2016,銀座ギャラリーせいほうにて個展

2018,ソウル市MAKE GALLERYにてグループ展

    仁川ATEUプラットホーム

    帝国ホテル東京にて個展

2019,Seoul Art Expo 2019

2020,「神宮の社に集う彫刻家たち」明治神宮にてギャラリー仲摩×越境する芸術プロジェクト展覧会 

   東京ガーデンテラス紀尾井町個展

2020よりユニット・ウルス プロジェクトリーダー

[モニュメント製作]

イタリア、サルデーニャ島・イタリア、ペルージャ刑務所内・イタリア、アッシジサンフランチェスコ教会・岐阜県中津川市・千葉県浦安市千鳥・東京都辰巳壁面オブジェ・東京都中央区・茨城県ひたちなか市・トルコ、カッパドキア・リトアニア、カウナス・ラトビア、リエパ・東京都江東区東雲  他

「温故知新」とは何かと考える(社会芸術冊子Vol4 切り身になった今より抜粋)

 博物館に見る古代人の遺物は衣食住に密着したひらめきに溢れている。現代人が時間短縮を重視したばかりに置き去りにしてきた魅力が詰まっている。現代人である我々があえて時間をかけて古代人の手法を辿りその魅力を紐解くことで本当に新しい創造ができるかもしれない。多くの優れた発明はそうして抽出した過去のエッセンスから生まれたのではないか。「農とアート」⇄「温故知新」なのかもしれない。

202010/28-12/25 東京ガーデンテラス紀尾井町個展
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トルコ カッパドキア 8トンの巨石からの制作

イタリア サルデーニャ島  Advanced new

アッシジ、サンフランチェスコ教会(イタリア)

「意志」月島倉庫株式会社 辰巳倉庫
全長60メートル 日本で最大級のレリーフ

考古造形研究所

   森山 哲和


 
Tetsukazu MORIYAMA 

考古造形研究所主宰 造形家

東京都小金井市在住

創造性知見による表現の立場の者として、造形思考による案を元に手掛けた造形物は考古学、地質学、地球物理、自然科学等々における膨大なデータ・情報・インフォメーションの積層においてその次なる事態、インテリジェンスすなわち創造的知見の表現を試みる。

 

モノリスとして我が国固有な地・考古資料・地層(自然科学)の原位置再生など即物資料として抽出する舞台に属し、博物館資料等に多くの造形保存物を全国に提展している。

 

参照○生命の星地球博物館

  ○自然史博物館(群馬)

     ○九州国立博物館

  ○歴史民俗博物館(佐倉)

  ○その他多数の博物館、資料館

芸術の視点の一つに、多量のデータ、それと順ずるインフォメーション、これについては現代社会の中においてメディアを中心に溢れている所であります。その内容には地球の存亡の是非を問う情報が混在していると思えば、偶然的情報も存在するのものであります。この度の社会芸術の活動に共感した所に共時性的空間の発見があります。時間という所存は共時性の中身(実)において 創造性の〝かたち〟に表現され理解へとつながるものであります。生命の星地球の問題認識は時間すなわち現代であり、縄文であり利休である必然的、共時性の発見であります。認識の理解を〝かたち〟に表現しようとする活動そのものが絶対芸術の基本だと思います。

​庭師

    石井 国義
​      
 

Kuniyoshi Ishii 

庭師 造園家 作庭家 造園技師

1964 埼玉県浦和市(現さいたま市)に生まれる

1983 アメリカ ロサンゼルス市にてガーデナーとして働く

1985 千葉大園芸学部園芸別科を修了する

1988 埼玉県川口市柴道本店での植木修行を終える

1989 オランダ ボスコープ市にて広く植物の研修をする

1990 家業である植木生産業を始める

2003 日本庭園協会に入会し埼玉県支部に入る

2008 石井庭苑株式会社を設立する

2015 おかわり芸術祭に日本庭園協会埼玉県支部として参加する(埼玉県立近代美術館)

2016 日本庭園協会埼玉県支部長となる

 

 

浦和市の農家に生まれ、見沼田んぼを体験しながら育つ。

日本庭園協会埼玉県支部として参加した埼玉県立近代美術館でのおかわり芸術祭が機縁となり、森山哲和氏、吉田富久一氏と知己を得る。

植木屋を生業とし、日々自然造形と自己観念の狭間をさまよって生きている。

縄文思考、農はアートに共鳴し、新しい自分を発見するようユニットウルスの活動に参加している。

大地始動.jpg
‘電解質供給装置’
‘大地始動’
‘陽イオン・陰イオン’
陽イオン・陰イオン.jpg
‘ダイチノチカラ’
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大地の力.jpg
根本賢
社会芸術/ユニット・ウルス
事務局

    根本 賢
​       
 

Ken Nemoto 

planning team

1999   埼玉県生まれ

2018   武蔵野美術大学 建築学科入学 在学中

   美術工芸の学びを経て建築意匠を専攻している。

   手仕事とデジタルファブリケーションを掛け合わせてつくる布や皮革の作品を空間に昇華させる。

 

2016年 TANBOプロジェクトにて社会芸術ユニット・ウルスと出会って以来、見沼での活動に参加している。

高尾山麓清滝駅 改修案模型/2019
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Vegetable seat 「座ってごらんな菜」/2018
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一次元準結晶の半立体化-FAB Pieces/2020
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2019年よりパフォーマンスを担当

    蒼 浩人
​        
Hiroto Sou 

​撮影担当

    石崎 幸治
​        Koji   Ishizaki
 

​インスタレーション

    磯 益子

       Masuko ISO

http://www.isomasko.jimdo.com

1949 東京生れ、

1978~82年 京都日本画専門学校

1988 聴講生ベルリン芸術大学

1987 以来ベルリン在住

2002 ベルリンエントモレーネ,ベルリン/ブランデンブルグ女性芸術家協会会員

2000  奨学金アーレンスホープ, ドイツ、

2003 奨学金バーゼル、スイス.

 

主な個展:

1989 ギャラリー、スティル&ブロッホ、ベルリン

1994 マックッスプランク研究所,ベルリン

2002 カポシュバー国立美術館,ハンガリー

2008  興聖寺、京都

2016  森鴎外記念館、ベルリン

主なグループ展

1997 芸術大学院実験スタジオ,ベルリン,

2009 “ペーパーアート” デッゲンドルフ市立美術館,ドイツ。

2002 以来毎年エントモレーネ制作シンポジウム参加.

2015 ウッヂ市、ポーランド

機械文明の怖いほどの機能に溢れた世界、何かが失われているだろう感覚を取り戻したい。土と水、大地に根づいた身体と精神のふところ、農。わたしの関心ある気功も自らの自然のエネルギーを活用してその役割の一端になれそうな気がする。TANBOプロジェクトのおおきな紙漉きの写真を見て、是非制作の手伝いをしたい気に誘われた。素材の変容された藁紙の、日射を濾過して目にやさしい空気に満ちたゲルの中を想像してみる。人々との共有、大自然に身を通してある感覚、気づきを、謙遜、忍耐、歓喜、危機の直感、何か元、基(元気)を農アートは体験させてくれそうに思う。日本画を修学後ドイツに1986年から在住。インスタレーション、色彩画、紙作品等。ベルリンその近郊ブランデンブルグ州で作家活動。日本でやまんば企画グループ会員

​社会芸術事務局:09083015811
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