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宝船展


 2017年1月11日(水)〜15日(日)の5日間、埼玉県立近代美術館での宝船展、短期間ではありましたが、ギャラリートークと交流会、それにトリエンナーレの交流会を挟み、密度のある展覧会でした。

 1000人近くの入場があったものと思われます。さすが、駅近の美術館です。このような展示は「さんなすび展」から重ねて目になりますが、昨年と合わせて充実した展覧となったことが、結果を生んだのでしょう。今回の宝船展のテーマは旅で、社会芸術ユニット・ウルスが展示し、行ったものは「燻炭焼きの土器ダクト」、「藁塾紙」、映像、そして「原位置再生」と縄文茶会です。多くの皆様に協力をいただきました。誠にありがとうございます。ワークショップでの土器ダクトが展示され共感を呼びました。

 パフォーマンスとしての縄文茶会は 14(土)・15(日)の二日間、午後の2時間に集中して行われました。ほとんど客は途切れることなくつながり、亭主を務められた長谷川律子さんは、さぞお疲れであったかと思えます。本当にありがとうございます。

 新規アイディアで登場した森山氏の「原位置再生」のボックスは、中に見沼ででの数々の小さな記録写真が詰め込まれており、また、複眼鏡から現れる立体視像も合わせ、装置を通した記録された過去と現実の展示の切り返しに、新鮮な鑑賞が認められました。

 また、多くの方々から「藁熟紙」を土壁と見間違う場面があり、壁紙の材質と色合い、そしてスケール感が紙の常識を覆す結果を生んでいました。この勘違いは、お褒めの評価として受け取れます。

もちろん、紙壁または屏風としての用途も果たし、裏側に、映像の部屋を確保していました。

 土器ダクトの一組みは燻炭のテーブルに乗せ、野焼の臨場感を示し、 他の多くを集合としてまとめましたが、翌日になって一部手直ししています。

田んぼで籾焼きをしているときとはまったく違う趣です。

 尚、後半になると燻炭の終えに巻かれた栗毬の傍らに深鉢が置かれ、 縄文人の生活の一コマが暗示させる演出がなされました。 日々変化するインスタレーションを楽しめた展示会でした。

 ギャラリートーク中村学芸員が取り仕切り、入り口から順次すすめられました。 ユニットウルスでは柳井、長谷川、森山、そして吉田が進行を勤めました。

また、パネル5枚で今回のTANBOプロジェクトの活動の様子を紹介しました。

 メタセコイアのサンプルは、次期への展開の話題提供に役立ちました。何人かの参加希望の反響がありました。中でも、庭師のチームの方々への呼びかけは二つ返事快諾され、もの凄く勢いつきそうです。もちろんメンバーからの紙漉、バイオ炭の他、安部氏から養蜂箱の提案が出てきました。予算0であるのに、この勢いは止まりそうもありません。今からファームインさぎ山での展開が楽しみです。

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