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籾殻燻炭野焼き

この度、炭焼の会では、さいたま市の後援を授かり“籾殼 燻炭 野焼”を公開で行います。

 田んぼの中に積んだ籾殼の山から煙が出ているのを見たことはありませんか。籾殼を焼いて炭にしているのです。焼けた炭を燻炭と言います。この炭は燃料としても使えますが、今日では有機農に欠かせない素材となっています。アルカリ材である燻炭を酸性化した田畑に混ぜ中和すると、土の中に棲む微生物を元気にさせ、豊かな耕作土「沃土」になります。化学肥料に頼らずおいしい作物が収穫できます。そればかりか、田畑に撒くことで大地の炭素量を増やすことになり、地球温暖化を和らげる効果があるとして世界中から注目されはじめました。

 燻炭焼きは古より行われてきた農事の一環です。農家の人は田んぼでの収穫を終えた秋から春、農耕が始まる前までの農閑期に、籾擦りしたお米の殻を捨てること無く活かしていました。例えば籾殼に着目しても、箱詰めの荷の緩衝材や氷の保温材、木の葉や藁、家畜糞と混ぜて堆肥等にと、役に立つ素材として扱っていました。ところが、今や農業残渣に扱われています

 ところで何故、籾殼は空気のあるところで燃えずに炭に焼けるのでしょうか。不思議ですね。その辺りの秘密も解き明かされます。燻炭焼きの煙は独特の香ばしい匂いがあります。古来よりお百姓さんが焼いて来た燻炭について、嫌煙なのか好煙なのか、実際に匂いを嗅ぎ、使ってみて、みなさんと一緒に考えてみましょう。籾殼を燻炭に焼きながら、一緒に調理もできます。灰がまだ熱いときに餅や芋を入れると、焦げ目も無くこんがりと焼けます。食材を持ち寄れば、楽しみも増えます。

 チラシをホームに掲載してあります。春のうらら 朝から夕方まで野良の頃合いもよろしく、お花見がてらお立ち寄りください。

主催:社会芸術・寺山/炭焼の会 事務局:吉田富久一

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